処方箋
フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg 1回1錠 1日2回 朝夕食後 14日分
アレジオン点眼液0.05% 5ml 1日4回 両眼点眼
山田様、こんにちは~。
処方箋をお預かり致します。おや?今日はいつもの整形外科定期受診ではないんですね。
患者:山田さん
そうなんだよ~何だか2週間ほど前から鼻がムズムズ、目も痒くなってきて…まさかとは思うけど、もしかしてついに花粉症デビューかと心配で。
今まで花粉症なんて他人事だったのに、症状からして「もしや?」と思い、昨日までは買ってきた市販薬でだましだまし過ごしてきたんだけどね。
鼻水も増えてきて、朝からずっとティッシュが手離せなくなっちゃって…仕方ないから耳鼻科受診してきたよ。
そうでしたか~それは不快な日が続きましたね。
今年は例年より花粉が飛ぶのが早くなっているようですしね。今日のお薬で、少しでも不快な症状が和らぐといいですね。
それでは早速、先生から処方されたお薬をみていきますね。山田様にとっては、どれも初めてのお薬ですね。
患者:山田さん
はい、よろしくね!
本日はフェキソフェナジン塩酸塩錠、アレジオン点眼液の2つが処方されているので、順番にご説明してまいりますね。
まずフェキソフェナジン塩酸塩錠60㎎は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどアレルギー症状を改善するお薬となっています。小児でも使えるお薬で、眠気など副作用の心配も比較的少ないと言われています。こちら1回1錠、朝食後と夕食後の1日2回服用してくださいね。2週間分処方されています。
患者:山田さん
1回1錠、1日2回ね、はいはい。
そうですね。
では続いて、アレジオン点眼液0.05%についてご説明します。
こちらは同薬効のジェネリック薬品として、エピナスチン点眼液0.05%が発売されています。山田様はジェネリックご希望ですので、本日こちらのメーカー「サワイ」の物でご用意させていただきました。
花粉が原因となって現れるアレルギー症状の一つ、眼のかゆみや充血などを和らげるものなので、1回1滴、1日4回、両目共に点眼してくださいね。
患者:山田さん
1日4回ね。これは冷蔵庫に入れた方がいい?
あと、コンタクトしたままでも大丈夫かなぁ。
室温での保管で問題ございませんので、冷所にしまわなくて大丈夫ですよ。こちらのメーカー「サワイ」の物は、コンタクト装用中の点眼も問題ないとされています。
本日のお薬のご説明は以上となりますが、何か他にご不明点などございますでしょうか。
患者:山田さん
はいはい、ありがとう。
そうだ、大事なこと忘れてたよ!車の運転は問題ない?
フェキソフェナジン塩酸塩錠60㎎は、花粉症治療薬の中でも比較的眠気の出にくいお薬で、車の運転にも差し支えないと言われています。
ちなみに・・・普段から山田様が服用されている整形外科のお薬、ロキソプロフェンNa錠60㎎との飲み合わせについても、併用薬として問題ないことが確認できておりますので安心してお飲みくださいね。
それと昨日まで飲まれていた市販薬の方は、もう飲まなくて結構ですよ。耳鼻科の先生からの処方薬だけ、しっかり服用なさってくださいね。
患者:山田さん
あぁ、それです、それ。そのこと聞きたかったんだよね。ロキソプロフェンNa錠60㎎との飲み合わせも問題ないと聞いて安心したよ。
自分で買った市販薬の方は、もう飲まなくていいのね。
ありがとう、教えてくれて。
いえいえ~それでは以上となりますので、このままお会計に移らせて頂きますね。お支払い方法は現金でしょうか?
患者:山田さん
そうだね、今日は現金で。
承知しました。
ではお会計の方はスタッフがお受けしますので、かわらせて頂きますね。どうぞお大事になさってください。
Eさ~ん、次の方の鑑査お願いします!
はい了解です!
おお~っ、山田さんの投薬終わったばかりなのに、もう薬歴がほぼできてる!!あとはタブレットに貼り付けるだけだ。いや~なんか感動だなぁ✨
えっ?薬歴がほぼできてるって・・・一体どういうことですか?まだ投薬終わったばかりじゃないですか?!
そうなんですよ~。
たった今、山田さんの投薬終わったばかりですけど、服薬指導している間に、なんと薬歴の下書きがほぼ出来上がっているんです。この前入れた「Kakeru君」のおかげなんですが、タブレットを見てあらためてビックリしました!
僕が患者さんと話している間に、服薬指導内容をサーっと自動テキスト化してくれるんですよ。しかもSOAPに整ってるなんて、すごくないですか?僕からの服薬説明、患者さんからの質問、すべて区別されているし。
ええ~っ、そんなことができるんですか?
服薬指導中の会話を丸々再現してくれるだなんて、「kakeru君」ってまるで薬剤師さんのAI書記みたい✨
今までは投薬終わったあとすぐに薬歴書く暇なんてなかったし、次々に鑑査・投薬があるから薬歴といえばたまりがちで、薬剤師皆さん、残業するのが普通だったのに…。
ホントですよね~最近のAIって、すごいんだなぁ✨
これでE君も、薬歴がたまっていることを理由に残業することも少なくなりそうだね。
薬歴が効率化された分、これまで以上に患者様としっかりコミュニケーション取るようにね。
そしてもちろんAIだけの力に頼り過ぎず、薬歴業務に関する勉強も惜しまないようにね!
Kakeru君:

その通りですね!
薬歴音声入力AIとして、皆さんの服薬指導中に僕がサッと薬歴の下書きをしますが、最終的には薬剤師ご自身による確認も大切です。
IT化がどんなに進んでいったとしても、学び続ける姿勢は必要ですよね。
その上で何か困ったり、補足情報があったらなぁ…と悩んだとき、AIによる助けを借りると薬局業務がさらに効率化されるかもしれません。
Kakeru君が薬歴AIとして、具体的にどのような場面でどのように助けてくれるのかは、また別コラムでお伝えしていきますね。Kakeru君に関するお問い合わせ・資料請求はこちらからどうぞ。