mediLabコラム

AIの個別カスタマイズにダミーテキストですダミーテキストです

薬局スタッフ採用者必見!調剤補助C子がズバリ解説 ~ 調剤事務スタッフの面接見極めポイント ~

Facebook X LINE

 こんにちは。ご縁あって、思いがけずファーマシーテクニシャンとして薬局勤務7年目を迎えた、調剤補助C子です。
今春、勤務先薬局スタッフの一人が転居に伴い薬局勤務を卒業することになりました。担当業務は違うにせよ、朗らかな彼女がシフトに入っていると、待合室から患者様との気さくな話し声が聞こえ、調剤室に顔を出してくれるとホッとする存在だったので、残りあと何回、一緒に働くことができるかなぁと指折り数える毎日です。
 長年親しんできたスタッフが抜けてしまうのはかなり久々のため、あらためて振り返ってみたところ、我が店舗ではここ数年、辞める人がいなかったことに気付きました。一方で、採用後1-2週間もしくは1回勤務しただけで一瞬で去りゆく人も数名・・・長年続いているメンバーいずれも、必ずしも現状に100%満足しているわけではない中、なぜ少なくとも5年前後も続いているのか(ナント勤続15年越えの方も!)不思議に思いつつ、「ある共通項」を見い出せた気がしました。

当コラムに目を留めて下さった方の中には、
 ●すでに調剤薬局で働いているが、「薬局業務が辛い。辞めたい」と悩んでいる
 ●これから薬局で働いてみたいが、「薬局業務が自分に合っているか」「薬局業務へ応募すべきか」迷っている
 ●採用担当者、経営者・薬局長として、「せっかく採用したのにすぐ辞めてしまう」「長続きする人材採用のコツは何か」悩んでいる


等々いらっしゃる中、何か一つでも皆様にとってささやかなヒントになれば・・・との思いで綴りました。
店舗や会社方針にもよりますが、調剤薬局の仕事は無資格・未経験でも始められる、応募時の年齢制限を受けにくい、やる気次第でどんどんスキルアップ可能など、その方自身の働き方や思い次第では、幅広く長く続けられる仕事として数多くの魅力や可能性を秘めています。調剤薬局スタッフとしての経験を糧に、薬局向けAIベンチャー:mediLabでの新たな一歩を踏み出した調剤補助C子ならではの“ズバリ!目線”にぜひご着目ください。

執筆:mediLab広報・調剤補助C子<薬局あるある話>


02

薬局スタッフとして長続きする理由 ~どのような人・特徴?~

 前述の通り、私自身の薬局仲間たちは全員、平均4~10年以上勤続のスタッフばかりです。しかも驚くことに全員が薬局未経験・無資格からスタート、さらに半数が医療関連でダブルワーク中です。同じ社内でも店舗によっては、せっかく採用したスタッフがすぐ辞めてしまう状況が繰り返され、スタッフ定着が難しいという課題を抱える中、辞めずに長続きしている人がいるのはなぜか?を考えてみたところ、続いている人の特徴として、何点かの共通点が思い当たりました。

・今ある環境を受け入れ、精一杯向き合おうとする
・覚えようとする学習意欲、スキルアップしようとする向上心がある

・スタッフ同士、互いに助け合いリスペクトする
・薬局業務で培った知識やスキルを、別の場でも活かしている
・健康で体力、持久力がある

調剤薬局の職場環境

今ある環境を受け入れ、精一杯向き合おうとする

 少し具体的に見ていきましょう。「今の環境を受け入れ、精一杯向き合おうとする」は、やや抽象的な表現に聞こえるかもしれません。
「置かれた場所で咲きなさい」という渡辺和子さんの名言がよく知られていますが、ややそれに近いでしょうか。調剤薬局に限らずどのような職場でも、最初から100%全てに満足できるケースの方がむしろ稀かと思います。「思っていたシフトと違った」「職場の人間関係がちょっと・・・」思い付く不満はキリがありませんね。実際、私も他のスタッフ達も皆、そうでした。今もなお、不満や悩みが消えたわけではありません。

 ではなぜ続いているのか?まずはいったん今の環境を受け入れ、向き合おうとするうち、未経験の薬局勤務でも徐々に知識が増え、気が付けば当初抱えていた悩みよりも、薬局スタッフの一員として働く充足感の方が大きくなっていったためと思います。みな初心者だったのに、今や一人一人が立派な戦力です。もちろん我慢や忍耐を強いるつもりはありませんが、今置かれている環境をひとまず受け入れ、その中で自分なりにできることを細々でも続けるうち、未知だった薬局知識が徐々に増えていくのは嬉しいもの。何といっても、大人になってからも新しい学びがあるなんて、なかなかないことです。

02

覚えようとする学習意欲、スキルアップしようとする向上心がある

 未経験・無資格からでもスタートできる調剤薬局業務。だからこそ入職後に覚えなくてはならないこともたくさんあります。医薬品名、規格、メーカー名、自家製剤加算の種類、保険、レセプトの仕組み・・・慢性的な人手不足の中、付きっきりで手取り足取り教える余裕もないので、少しずつでも自主的に学習し、覚えていく姿勢が求められるでしょう。それが自分のためでもあり、何より待っている患者様のためでもあります。
 私自身、全くの未経験でファーマシーテクニシャンとして働き始めた当初、どこの棚に/何の薬が存在するのか、薬の所在を知らずしてピッキングは不可能なため、薬剤師許可を得てカセッターごとの薬の配置を撮影、帰宅後に棚やカセッター別に医薬品配列イメージを覚えていきました。ほかにも、自身がピッキングした処方箋で目にした医薬品ごとに、先発・後発の医薬品名を組み合わせ、壁に貼って暗記する等、工夫を凝らしたものです。
 長く働き続けている薬局仲間たちを見ていると、入力スピードが速いのはもちろん、やはり薬に関する知識、加算やレセプトに関する知識も豊富であり、これらの知識を入力時の強い武器として活かし、混雑した状況でも冷静に乗り切っています。薬局業務未経験でありながら、入力時に自分が困らないように/薬剤師や患者様のために/という思いから、自主学習の工夫を続けてきた人たちは、どんどんスキルアップしていきます。調剤薬局現場では、採用薬やメーカーの増減、薬価改定、調剤報酬改定、新しいシステムやサービス導入など、業務にまつわる変化が著しいのが特徴ですが、これらは薬局勤務時間内のみで覚えきれるものではないことを認識し、日々、自助努力している人が長く働き続けていると言えるでしょう。

薬局スタッフ同士によるリスペクト

スタッフ同士、互いに助け合いリスペクトする

 こちらのコラムでもお伝えした通り、調剤薬局の最大の使命は患者様をなるべくお待たせせず、必要な薬をミスなく確実にお渡しする」こと。この使命のもと薬局スタッフ全員、心を一つにして各自業務に向き合うことが求められます。「入力スタッフだもの、私は入力さえすればいいの」「ファーマシーテクニシャンだから、私は調剤だけしておくわ」「薬局内の細々とした用件は、調剤事務さんに任せておけばOK!」このように自分の目先だけしか見えない人は、ハッキリ言って薬局業務は合わないです。
 薬局に限らずどのような職場でも言えることですが、想定外のトラブルや問題に直面した時こそ、スタッフ同士の助け合いが求められるのではないでしょうか。たとえば出荷調整が理由でスムーズに調剤できない、患者様からのクレーム電話など、調剤薬局独自の課題や困難もスタッフ同士協力し合うことで解決に至ると、「良かったね~」という声が自然に生まれ、「忙しくて大変だけれど、また明日も薬局業務頑張ろう!」という気持ちにつながるものです。ささやかながらも、こうした充足感の積み重ねが、気付けば「わたし、薬局好きかも?!」となり、長年の勤続につながっていくのかもしれません。
 また調剤薬局というと、レセコンやPC入力スキルがないと働くのが難しそうというイメージがあるかもしれませんが、中には「入力は得意ではないが、患者様とのお話がとにかく好き」「入力が苦手で落ち込むことも多いけれど、患者様の顔を思い出すと辞められない」という人もいます。薬局スタッフ同士、互いに各人の得意領域を認め合い、リスペクトできる職場環境こそ、皆が長く働き続ける秘訣なのかもしれません。こうした環境づくりは、エリア長や薬局長、薬局経営者の方々にもぜひ意識して頂きたい点です。

薬局業務知識やスキル他の場所でも有効活用

薬局業務で培った知識やスキルを別の場でも活かしている

 調剤薬局で長く働き続けている人達の多くは、いわゆるダブルワークをしている人が多いのも特徴ではないでしょうか。ダブルワーク先は医療機関やほかの調剤薬局など様々ですが、中にはレセコン入力で培った高速入力スキルを活かし、薬局とは無関係の入力業務に在宅で就いている人もいます。ダブルワークの理由は「薬局(会社)都合により、希望シフトに入れない」「収入を増やしたい」等様々ですが、調剤薬局で得た事務知識や調剤・入力スキルを、せっかくだから別の場でも有効活用したいという人も多く、さらなるステップアップのため、登販や調剤薬局事務など資格取得にトライする人も見受けられます。
 私自身、決して高度なスキルを持ち合わせているわけではありませんが、現在就いているファーマシーテクニシャン業務を通じ、少なくとも調剤薬局現場が直面する課題や業界事情には日々触れているため、こうしてmediLab広報としての発信においても、これらが大いに活かされていることは間違いありません。

患者様と会話する薬剤師

健康で体力、持久力がある

 調剤薬局に来る方は、怪我や病気など何らかの不調を抱えているため、迎える私たち薬局スタッフは元気で明るいことが基本、患者様がお薬を受け取ったあと「お大事になさってください」と言い添えます。
 加えて求められるのは、健康で体力、そして持久力があること。薬局スタッフというと一見、受付やレセコン前にじっと座る静的な職場環境に見えがちですが、実は一日中動き回っていることの方が多いです。患者様からの処方箋受け取り、電話応対、卸からの納品や宅配業者からの荷物があれば、重たい医薬品類を取り出してテキパキと各棚にしまう、棚上部にある在庫薬は脚立に乗って取り出す、患者様からお声がけがあればすぐに駆け寄る、近隣薬局へ小分け薬品を取りに走る・・・挙げるとキリがありません。ボーっとする隙もなく、薬局に入り立ての頃は業務終了後、足が棒になりクタクタになったものです。薬剤師はもちろん、入力・調剤どの業務に就いても体力・持久力がカギとなるのは間違いなく、この点に自信を持てない人はあまり長続きしないことが多いようです。

 さて、ここまで読んで下さった方の中には「もしかしたら私、薬局向いているかも」「えっ?!私にはとてもムリ」等、様々な感想を持たれたことでしょう。未経験・無資格ながら、恐る恐るの思いでファーマシーテクニシャン業務に就いた私自身、まさかここまで長続きするとは思ってもみませんでした。そんなわたくし:調剤補助C子が個人的に感じる「調剤薬局で働いて良かった」点を踏まえ、調剤薬局スタッフ採用時の見極めポイントをお伝えしたいと思います。

薬局スタッフ面接時の見極めポイント

調剤薬局スタッフを採用する方へ
~面接時の見極めポイント~

《調剤薬局で働くと、こんな良い点があります》
 ●年齢にかかわらず、学習・スキルアップできることが多い
 ●学んだ薬局業務知識が、さらに他の仕事に結びつく可能性もある
 ●処方箋の見方、医薬品名や診療請求に関する知識は、自身や家族の健康管理にも役立つ
 ●スタッフ同士の絆が生まれ、結束感が強まる

 調剤事務はじめ、薬局スタッフを募集・採用する立場にある方々は「調剤薬局で働くと、こんな良い点がありますよ」と、募集文言などにおいてアピールすることをオススメします。人手不足を理由に、高時給を掲げた売り文句を前面に募集すると、いったん人は集まるかもしれませんが、結果的には長続きしないことが多く、かえって採用・教育コストも高くつきがちです。できるだけ長く継続して働いてくれそうな方を採用するためには、スタッフ採用・面接時の見極めポイントとして下記項目に共感してくれるかどうかが重要かと思われます。


《スタッフ採用・面接時の見極めポイント》

 ●「調剤薬局で働いて良かった点」に共感してくれる方
 ●調剤薬局のミッション患者様をなるべくお待たせせず、必要な薬をミスなく確実にお渡しする」に共感してくれる方

 調剤薬局のミッションについては、言葉のみではなかなか伝わりにくい点も多いので、たとえば実際の調剤薬局現場の1日の流れなどを面接時に動画共有しながら話を進めると、応募者側にとってもイメージがわきやすく、入職後の「こんなはずではなかった!」というギャップも回避できそうです。私自身、薬局スタッフの一員となって初めて知ることがあまりに多かったので、せめて入職前に薬局現場状況についてもう少し知っておきたかったという思いがあります。

 一方、これまで調剤薬局で薬剤師として、あるいは入力・調剤スタッフとして働いてきたものの、「処方箋入力、調剤、投薬など、毎日同じことの繰り返しで成長する気がしない」「上層部に対し業務改善提案を行っても、取り合ってもらえずモヤモヤしている」といった方々は、薬局業務で培った専門知識やスキルを活かし、薬局DX普及を志す企業への転身という道もあるかと思います。私たちmediLabも、このような思いをもった方、代表メッセージに共感して下さる方とご一緒できたら嬉しいです。いつでもお気軽にこちらからお問い合わせくださいね。

詳しくは
こちら♪